青ヶ島

青ヶ島の魅力を船員達が雑談

シャチ
シャチ

全速前進、これより青ヶ島周遊に入る。いいか、あそこは港であって港じゃねぇ。断崖絶壁に張り付いたコンクリートの塊だ。これほど操船に気を使う島もそうそうないが、海からしか見られないあの『二重カルデラ』の断面は、一生に一度は拝んでおく価値があるぜ。

ラッコ
ラッコ

すごいです……!本当に島全体が壁みたいですね。あんな断崖の上に人が住んでるなんて信じられません。デッキのお客さんたちも、みんな双眼鏡を離さずにシャッターを切ってますよ。上陸はできなくても、この『世界の果て』に来た感はすごいです!

シャチ
シャチ

だろう?あそこには『ひんぎゃ』と呼ばれる火山の噴気孔があってな、島民はそれでおかずを蒸したり塩を作ったりして暮らしてる。上陸できないのは残念だが、あの火山の息吹を、この距離で安全に眺められるのは船乗りの特権だ。

周遊地・青ヶ島のデータ

使用する主なバース停泊・周遊場所:青ヶ島 沖合(主に西側の三宝港沖)
着岸可能サイズ接岸不可。非常に海況が良い場合のみ、ごく稀に通船による上陸が行われることもあるが、クルーズ企画としては「周遊」が一般的。
客船年間寄港数年間数隻
開港年・増改築歴1785年: 天明の大噴火。島民全員が八丈島へ避難する「全島避難」が発生・1824年:佐々木次郎太夫らの尽力により、還住(帰島)が果たされる。・1933年: 現在の「三宝(さんぽう)港」の原型となる整備が始まるが、荒波により難航・1989年:本土との定期的航空路が就航し、交通の「二重遭難」状態が一部改善・2014年:米国の環境保護NGOが選ぶ「死ぬまでに見たい世界の絶景13選」に選出され、世界的な知名度が急上昇
※情報は自社調べに基づきますので、詳細を確認したい方は各自治体にお問合せください。

海から見上げる「要塞の島」の威容

青ヶ島を船から眺める体験は、まるでファンタジー映画の舞台に迷い込んだような衝撃を与えます。島全体が高さ200m〜400mの直立する断崖絶壁に囲まれており、船が近づくにつれ、その圧倒的なスケール感に圧倒されます。周遊中、最も注目すべきは島の形です。外輪山の中に、さらに丸山という内輪山が鎮座する完璧な「二重カルデラ」構造は、空撮や船上からでなければその全体像を捉えることはできません。

幻の三宝港をデッキから観察

島で唯一の海の玄関口・三宝港(さんぽうこう)を海から観察するのも、周遊の大きな見どころです。切り立った崖の裾に無理やり作られたような港は、波をまともに受けるため、定期船ですら就航率が5割を切ると言われています。大型クレーンで漁船を陸上の高い場所まで吊り上げる「船のタワーパーキング」のような光景は、青ヶ島ならではの厳しい自然環境を物語っています。客船のデッキからは、その驚異的な港湾構造を安全な距離からじっくりと見学することができます。

船上から楽しむ、青ヶ島の物語

上陸できない周遊クルーズでは、船内イベントや解説が観光の主役になります。

[ひんぎゃの塩]
地熱の蒸気(ひんぎゃ)でじっくり作られた貴重な自然塩。船内ショップで販売されることもあり、その甘みのある塩気は絶品です。

[青酎(あおちゅう)]
幻の焼酎と呼ばれる青酎。島内で代々伝わる麹を使い、各家庭で味が違うという非常に個性豊かなお酒です。船上のバーで提供されることがあれば、ぜひロックでその深いコクを味わってください。

[スター・ガイズ]
夜、青ヶ島沖に錨を下ろして停泊する場合、周囲に全く明かりがないため、空一面が星で埋め尽くされます。船上の天文教室などは、この世のものとは思えない感動的な体験となります。

良いところとあまり良くないところ

良いところ

  • 「死ぬまでに見たい絶景」を船上から独占
  • 希少性の極み
  • 安全に島の全貌を堪能できる

良くないところ

  • 上陸の壁(周遊のみ)
  • 風が強いと島に近づけず、遠目からの観察のみになる可能性
  • 港湾設備が脆弱なため、トラブル発生時に避難できる場所がない

アクセスインフォメーション

青ヶ島

【港名】
青ヶ島(あおがしま)

【港住所】
〒100-1701 東京都青ヶ島村

MAP地図は岸壁やバースの場合と、港のターミナルなどを指している場合があります。