
上五島といえば、日本一の自生数を誇るという『椿』の島ですね!私は椿油の製油所を訪ねたいなぁ。あの黄金色に輝くオイルの香りと、肌を癒やす成分。船内のスパで使う新しいトリートメントの着想を得て、皆様に島の生命力を還元したいと考えております。

私はやはり『頭ヶ島天主堂』へ向かいます。全国でも珍しい石造りの教会。信者たちが一つひとつ石を積み上げたというあの静かな聖堂に身を置くと、信仰の重みが胸に迫ります。船内の図書室に、潜伏キリシタンの歴史を綴った新しい本を一冊、加えておかなければなりませんね。

私は『五島うどん』を追求してきます!椿油を塗って熟成させたあの細い麺を、熱々の鍋から直接あご出汁でいただく地獄焚き。上陸したら地元の専門店をハシゴしてきます〜!
| 使用する主なバース | 有川港または奈良尾港沖合停泊(通船上陸) |
| 着岸可能サイズ | 3万トン級(中・大型船は沖合停泊) |
| 客船年間寄港数 | 年間数隻〜10隻程度 |
| 開港年・増改築歴 | 江戸時代:捕鯨の拠点として栄え、有川地区にはクジラの記憶が今も残る・現代:2018年、頭ヶ島天主堂を含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録 |

上五島へのアプローチは、複雑に入り組んだ海岸線に沿って、深い緑の山々とエメラルドグリーンの海が交互に現れる絵画のような景色から始まります。船のデッキからは岬の先端に建つ小さな教会の十字架が朝露に輝く姿が見え、島全体がひとつの聖域であるかのような神聖な空気感に包まれます。通船で岸壁へ近づくと、地元の方々による五島まとい踊りの勇壮な演舞や、鯨の街を象徴する大漁旗を掲げた温かな歓迎が、旅人の心を優しく解きほぐしてくれます。
上五島は島内が南北に長く、教会が各地に点在しているため、上陸後の移動は観光タクシーやレンタカーが必須となります。有川港周辺には観光案内所があり、下船後すぐに頭ヶ島天主堂や絶景の矢堅目(やがため)方面へ出発可能です。公共バスもありますが本数が限られるため、数時間の滞在で効率よく教会巡りを楽しむなら、現地の地理に詳しい観光タクシーが最も安心です。潮風を感じながらリアス式海岸のワインディングロードを走るドライブは、それ自体が上五島ならではのアトラクションとなります。

上五島観光の目玉は、世界遺産の構成資産である頭ヶ島天主堂です。珍しい石造りの外観と、内部の花の装飾の可憐なギャップは息を呑む美しさ。厳しい禁教の時代を乗り越えた信者たちの情熱が、その静かな空間に刻まれています。また、海に突き出た円錐形の奇岩・矢堅目からは、東シナ海に沈む夕陽や雄大な海岸線が一望でき、自然の造形美に圧倒されます。
歴史に触れるなら、有川地区にある鯨賓館ミュージアムへ。かつて捕鯨で栄えた島の活気と、命への感謝を伝える展示は、海の旅人にとって深い感銘を与えてくれます。また、赤いレンガが印象的な中ノ浦教会は、水面に映るその姿が水鏡の教会として知られ、フォトスポットとしても人気です。
美食では、日本三大うどんの一つとも称される五島うどんを。あご出汁の香りが広がる地獄焚きは、シンプルながら力強い味わい。さらに、幻の魚といわれるクエ(アラ)や、豊かな海が育んだキビナゴの刺身も絶品です。お土産には、最高級の椿油や、特産のかんころ餅を。祈りの歴史、紺碧の海、そして滋味あふれる食。上五島は訪れる人の心を静かに整えてくれる場所です。






- 世界遺産を含む個性豊かな教会が点在している
- 手付かずの自然
- 五島うどんや椿油など、歴史に裏打ちされた特産品が明確で、土産物選びや食事の満足度が高い
- 海が荒れると上陸中止(抜港)になるリスクが高い
- 教会が島全体に分散しているため、一回の寄港ですべてを巡るのは難しく、行き先を絞る必要がある
- –
上五島
【寄港地名】
上五島(かみごとう)
【港住所】
〒857-4211 長崎県南松浦郡新上五島町有川郷
MAP地図は岸壁やバースの場合と、港のターミナルなどを指している場合があります。
