福山港

福山港の魅力を船員達が雑談

ペンギン
ペンギン

伏見地区の巨大なクレーン群が見えてきましたね。福山は鉄の街。この港から世界へ高品質な鋼材が送り出されているのです。私は上陸したら、まずは福山城の全国唯一といわれる『鉄板張り』の天守閣を拝み、職人の技に敬意を表してきます。その後は、古地図を片手に鞆の浦の路地裏を歩き、時間の正確さを忘れて過ごすつもりです。

クマノミ
クマノミ

福山といえば100万本のバラですよ〜!街中に広がるバラの香りに包まれて、私の創作意欲も満開です。バラ公園で最新の品種をスケッチして、船内のラウンジに飾る花のヒントを探してきます。お土産には、バラの香りのジャムやコスメを。自分磨きも忘れません!

イルカ
イルカ

私は『ポニョ』や『ウルヴァリン』の舞台になった鞆の浦へ直行します!あの常夜燈の前に立って、映画の主人公気分で写真を撮るのが夢だったんです。それから名物の『保命酒』を試飲して、16種類のハーブのパワーを注入してきます。

寄港地・福山港のデータ

使用する主なバース初島 沖合(主に東側)上陸地点は初島港
着岸可能サイズ着岸不可(沖泊まり)。通船による上陸
客船年間寄港数年間数隻
開港年・増改築歴1950年: 近代的な港湾整備が開始され、定期船の運航が安定・1964年:観光開発が本格化し、「100万ドルの夜景が見える島」として注目される・2000年代:「PICA初島」などのリゾート施設が充実し、現在の滞在型リゾートへ変貌
※情報は自社調べに基づきますので、詳細を確認したい方は各自治体にお問合せください。

鉄鋼の巨人と「瀬戸内の凪」が同居する入港

福山港へのアプローチは、無数の島々が浮かぶ瀬戸内海の穏やかな海域から、巨大な高炉やクレーンが立ち並ぶ圧倒的な工業パノラマへと移り変わるドラマチックな展開です。船上からは、鋼鉄の街の力強さと、その合間に見える緑豊かな山々のコントラストが新鮮。着岸時には、福山名物「二上り(ふたあがり)踊り」の優雅な舞や、100万本のバラの街を象徴する華やかな花のプレゼントがゲストを迎え、無機質な埠頭を一瞬にして温かいホスピタリティの場へと変えてくれます。

城下から港町へ!歴史を繋ぐバスアクセス

伏見地区の岸壁から、新幹線のホームから一番近い城として有名な福山城までは車で約15分。寄港時には主要スポットを巡るシャトルバスが運行され、現代的な駅周辺と歴史的な城郭エリアをスムーズに行き来できます。さらに、福山最大の観光地・鞆の浦へは港から南へバスやタクシーで約20分。江戸時代の港湾施設がそのまま残る石畳の街並みへ、タイムスリップするように辿り着けます。バスの窓から見える瀬戸内の海岸線と、工業地帯の機能美を同時に楽しめるのが福山港のユニークな移動体験です。

白壁の情景と、鯛が踊る播磨灘の恵み

福山観光のハイライトは、江戸時代の港の風景を今に伝える鞆の浦(とものうら)です。海に突き出した常夜燈や、船を修理した焚場(たきば)などの遺構が、潮待ちの港として栄えた往時の姿を静かに物語ります。坂本龍馬の「いろは丸事件」の舞台となった資料館を巡り、迷路のような路地裏で特産の薬味酒・保命酒の香りに触れれば、心の時間がゆっくりと溶けていくのを感じるはずです。

歴史を深掘りするなら、リニューアルされた福山城へ。北側の壁に鉄板を張った唯一無二の姿は、防御と威信を兼ね備えた圧巻の迫力です。また、少し足を伸ばせば、国宝の社殿を持つ明王院があり、五重塔と四季の自然が織りなす静謐な美しさに癒されます。

美食では、瀬戸内の荒波に揉まれた鯛が主役。名物の鯛めしや鯛の刺身を熱々の出汁でいただく鯛茶漬けは、上品な脂の甘みが口いっぱいに広がります。また、地元で愛される福山うずみ(隠し料理)を探すのも旅の醍醐味。お土産には、バラの花びらを使ったスイーツや、伝統工芸の「琴」の技術を活かした木工品を。鉄鋼の強さと、バラの優しさ、そして江戸の情緒が混ざり合う福山は、訪れるたびに異なる表情で旅人を魅了する、深みのある港町です。

良いところとあまり良くないところ

良いところ

  • 唯一無二の「鞆の浦」
  • 駅から近く、最新技術で展示がリニューアルされた福山城は、短時間でも満足度が高い
  • シーズン中は街全体がバラで彩られる

良くないところ

  • 伏見地区は製鉄所に隣接した商船・貿易用埠頭のため、周辺に徒歩で行ける観光施設がほとんどない
  • 福山城(北)と鞆の浦(南)が反対方向にあるため、両方をゆっくり回るには事前の時間配分が重要
  • 道路の混雑

アクセスインフォメーション

福山港

【港名】
福山港(ふくやまこう)

【港住所】
〒721-0956 広島県福山市箕沖町109-3

MAP地図は岸壁やバースの場合と、港のターミナルなどを指している場合があります。