奥尻島ってクルーズでは行きにくい(あまり商品がない)のですが… 函館空港からは飛行機で約30分、江差港からフェリーで約2時間で訪れることができるので、一般的にはアクセスが悪いわけではないんですよね。
たしかにクルーズではあまりないので、5年に一度くらいそういうプランが出るとテンション上がります!
北海道の観光地とはまた違った離島ならではの魅力があって、季節によっても楽しみ方が変わるので、いろんな季節に訪れてみるのもおすすめですよ。
使用する主なバース | 奥尻港フェリーターミナル |
着岸可能サイズ | 〜万トン |
客船年間寄港数 | 平均0〜1隻 ※クルーズ客船の場合青苗沖に停泊 |
開港年・増改築歴 | 1933年:奥尻港着工・1966年:地方港湾の指定・1967年:江差~奥尻間に東日本海フェリー航路開設 |
第一印象は人それぞれですが、まず「思ったより大きな島」です。バスで1周しようと思うと約90分程度かかります。島内を1周する道路の全長は67.5km。北海道では二番目に大きい島だそうです。この道路は海岸線に周遊しているので、ぐるっと1周するのが車でもバスでも自転車でも、美しい海を眺めているだけで移動が気持ちよかったのですが、北海道南西沖地震(奥尻島沖地震)の被害により、津波に対して島全体が防波堤で囲まれてしまってからは、美しい海の景色をみながらドライブ、は叶わなくなってしまいました。それも仕方ないほどの大地震で、マグニチュード7.8、火災津波での被害者は202名にものぼるほどでした。この津波(地震)の被害を忘れてはならないと、奥尻島津波館という記念館が建てられ、クルーズで行った際には、どのオプショナルツアーでも訪れるスポットとして、全てのコースに名を連ねています。奥尻島津波館の隣には、徳洋記念緑地公園や、園内に慰霊碑「時空翔」などがあり、確かに一見の価値あるスポットです。
奥尻島を印象づけるもうひとつのスポットは「なべつる岩」。そう、なべを吊っている輪っか、のような岩。という意味で名付けられた、海にぽっかりと浮かぶ岩があります。この岩が奥尻島のシンボルともなっており、日付けや時間帯によってこの輪の中に月をいれたり太陽をいれたりして見ることが出来ると話題になりました。クルーズで奥尻島にいくと、このなべつる岩にほど近い奥尻港に入港するため、まずは訪れた誰もが見るのでイメージに残りやすいスポットです。
好みは分かれますが、奥尻ワイナリーが昨今のワインブームに後押しされて全国的な知名度を誇っています。雄大な島の海風を一身にあびて出来たワインはミネラルたっぷりでさぞ味わい深いだろう、という想像を裏切りません。ワイナリーに行けば、試飲もでき、ちょっとした工場見学と相まって、満足感のある観光地としても認定できると思います。これほど有名になった理由は、2014年に奥尻ワイリーのピノグリが日本ワインコンクールで銀賞を受賞したからです。ちょうどこの受賞のタイミングだった20214年に、奥尻島に行ったので受賞のピノ・グリを飲んでみました。色が透明なのでちょっと期待できないかと思いきや、口にした瞬間にぶどうの果実味が広がって抜群な味わいでした。
最後に奥尻島クルーズの頻度ですが、開催されるのは稀です。テーマクルーズやチャータークルーズなど、一般的なクルーズ商品ではなかなか寄港地としての名前はお目にかかれません。ただ全く無いわけではありませんので、じっくりと5年に一度の機会を待たれるのも手かと思います。普通に行こうと思った場合には、函館から(札幌からでも行けなくはありません)、江差町(えさしちょう)という所にいき、江差港からフェリーに乗って行くのが一般的です。江差も歴史が古く、蝦夷として繁栄した地であったり民謡が盛んだったりと、全くの通過ではなく少し立ち寄ったりしてから奥尻島に一泊二日程度いくというのが良いかもしれません。
- 自然美あふれる「なべつる岩」
- 世界中で愛される奥尻ワイン
- ウニやアワビが絶品
- クルーズでは行きにくい(商品としてほぼない)
奥尻島
【港名】
奥尻港(おくしりこう)
【港住所】
〒043-1401 北海道奥尻郡奥尻町奥尻
MAP地図は岸壁やバースの場合と、港のターミナルなどを指している場合があります。